生誕450年!立花宗茂ゆかりの地・柳川で開催中の特別展「立花宗茂と柳川の武士たち」
2018年1月24日 更新

生誕450年!立花宗茂ゆかりの地・柳川で開催中の特別展「立花宗茂と柳川の武士たち」

1567年に生まれ、西国無双といわれた戦国武将・立花宗茂。その生誕450年を記念し、宗茂が初代藩主となった柳川にある立花家史料館と柳川古文書館の2館では特別展「立花宗茂と柳川の武士たち」が開催。宗茂や、彼を支えた家臣たちゆかりの品や資料が一堂に会した本展と、柳川に残るゆかりの地をレポートします。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

ゆかりの地・福岡県柳川市で開催!特別展「立花宗茂と柳川の武士たち」

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2会場にわたり開催されている特別展。
柳川古文書館では宗茂の誕生から立花山城時代までを、そして立花家史料館では柳川城主となり関ヶ原の戦い後の改易から奇跡的な復活をとげ、76歳で亡くなるまで、立花宗茂の生涯を、宗茂ゆかりの人々とともに追うことができます。

柳川藩主立花家の歴史が今も息づく「立花家史料館」

立花家史料館

立花家史料館

via 撮影:ユカリノ編集部
江戸時代の元文3年(1738)頃に、柳川藩主とその家族が住む邸宅として整えられた「御花畠」屋敷は、近代には立花伯爵邸となり、現在は国指定名勝「立花氏庭園」となっています。
立花家の歴史が今も息づくこの地に創設されたのが、この立花家史料館です。

初代藩主・立花宗茂以来400年以上にわたり受け継がれてきた大名道具がなんと約5000点も収蔵されているのだとか。
入り口では宗茂&誾千代がお出迎え!

入り口では宗茂&誾千代がお出迎え!

via 撮影:ユカリノ編集部

秀吉や家康も高く評価した!西国無双・立花宗茂

秀吉が宗茂を「九州之一物」と評した『豊臣秀吉判物』(重...

秀吉が宗茂を「九州之一物」と評した『豊臣秀吉判物』(重要文化財)

via 撮影:ユカリノ編集部
天正14年(1586)、当時弱冠20歳の宗茂は立花山城に籠り、約4万の島津勢による侵攻に徹底抗戦。その戦いぶりや九州平定での働きから、秀吉は『豊臣秀吉判物』で宗茂を「九州之一物」(九州の逸物)と賞しています。
もともと秀吉から黒田如水らへ宛てられたものですが、寛文年間(1661~1673)黒田家に所望して立花家のもとで所蔵することに。
立花家史料館では他にも、碧蹄館の戦いでの働きを称えられた「豊臣秀吉朱印状」(重要文化財)などを見ることができます。秀吉に気に入られていた宗茂、あと10年早く生まれていたら…!と考えてしまいますね。
立花家に伝わる金箔押桃形兜「金甲」

立花家に伝わる金箔押桃形兜「金甲」

会場でひときわ目を引くこの金の兜。立花家では「金甲」と言われた金箔押桃形兜です。(写真は修復復元したもの)
戦場で一隊全員揃って着用していたそうですが、それは目立ったことでしょう…。現在も239頭が残っています。

桃形兜は九州でも安土桃山時代~江戸時代前期にかけてかなり普及していたようですが、比較的初期の桃形兜が大量にあることからも、南蛮文化をいち早く取り入れていたことが想像されます。
via 撮影:ユカリノ編集部

立花家史料館の売店で購入できる「金甲キューピー」はお土産にぴったり!

どっちが強い?黒田長政とのエピソードが有名な火縄銃「墨縄」

火縄銃 銘 墨縄(写真奥)

火縄銃 銘 墨縄(写真奥)

via 撮影:ユカリノ編集部
墨縄といえば黒田長政とのエピソードが知られています。
碧蹄館の戦い後、戦勝の宴でふたりは「銃と弓、どちらが優れているか」について論じます。銃の利点をあげて弓の全廃を主張する長政に対し、宗茂は弓と銃それぞれに長所と短所があると反論。各々の武器で優劣を競い、勝者が敗者の武器を取り上げるということになりました。

結果、宗茂が勝利。長政からこの墨縄を贈られ、宗茂も長政へ弓を贈り返したようです。
宗茂の人柄が分かるエピソードですよね。近づいて見ると金の『墨縄』という文字もちゃんと見て取れます。
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