400年の時を超えて実現!小栗さくらの「武将の末裔・ご当主対談“真田幸村と後藤又兵衛”」レポート
2018年3月29日 更新

400年の時を超えて実現!小栗さくらの「武将の末裔・ご当主対談“真田幸村と後藤又兵衛”」レポート

3月18日(日)に宮城県刈田郡蔵王町で開催された、武将の末裔・ご当主対談「真田幸村と後藤又兵衛~大坂の陣二大英雄の生涯とその子孫たち~」。大坂の陣で豊臣軍として戦った、幸村こと真田信繁と、後藤又兵衛基次。その末裔のおふたりが、400年の時を超え、歴史的対談が実現しました。その司会を務めた小栗さくらさんが対談の模様をレポート。あわせて蔵王の魅力もご紹介します!

小栗さくら小栗さくら

真田幸村と後藤又兵衛の末裔が対談!

提供:蔵王町教育委員会 (16324)

via 提供:蔵王町教育委員会

蔵王町は真田氏ゆかりの場所

ございんホール

ございんホール

町役場の目の前にある、会場の「ございんホール(蔵王町ふるさと会館)」。
こちらでは仙台真田氏歴史セミナーが度々行われていて、町民の皆さんも研究熱心です!
via 提供:蔵王町教育委員会
突然ですが皆様、一昨年の大河ドラマ「真田丸」、49話を思い出してみてください。
信繁の子女が、敵将・伊達政宗の元へ身を寄せたシーンで、政宗から「時にずんだ餅はお好きかな?」とお餅を勧められたのを覚えているでしょうか?
そのシーンで母・春(松岡茉優さん)に抱かれていた小さな男の子こそ、信繁の次男・大八で、仙台真田氏の祖となった人物です。

そんな真田氏ゆかりの地・蔵王で、真田信繁の末裔である仙台真田家14代当主の真田徹さんと、後藤又兵衛基次の末裔である後藤家20代当主の後藤基保さんが対談することとなりました。
真田信繁の次男・片倉守信(真田大八)

真田信繁の次男・片倉守信(真田大八)

大坂の陣により、伊達家に身を寄せた信繁の子女は5人と伝わります。大八もそのひとりで、彼らは伊達家の重臣・片倉重綱に保護されることとなりました。
大八の姉・阿梅(おうめ)は重綱の後添えとなり、他の姫たちも白石城で養育されますが、大八は男児であったためその存在を隠すようにして育てられました。
伊達家・片倉家の庇護のもと、大八の血筋は仙台藩士として幕末まで続いていくことになります。
via 提供:真田徹 撮影:小栗さくら
蔵王町矢附 真田の里歴史公園

蔵王町矢附 真田の里歴史公園

真田家の領地であった蔵王町矢附。2016年には「真田の里歴史公園」落成式典が開催されました。

写真は記念碑とご当地キャラの「ざおうさま」。

武将の末裔・ご当主対談

仙台真田家ご当主・真田徹さん

仙台真田家ご当主・真田徹さん

真田信繁のご子孫で仙台真田家14代当主の真田徹さん。真田好きからは「殿」と呼ばれ、親しまれています。
via 提供:蔵王町教育委員会
後藤家ご当主・後藤基保さん

後藤家ご当主・後藤基保さん

後藤又兵衛基次のご子孫で、20代当主の後藤基保(もとやす)さん。「基次」の「基」の字が今も続いているのですね!
via 提供:蔵王町教育委員会
今回の講師を務めるおふたりの出会いは3年前の大阪で、「道明寺の戦い」400年記念碑が建てられた時だそうです。
400年目のご縁が繋がり、こうして対談が実現したのですね。

子孫が語る、両武将

提供:蔵王町教育委員会 (16724)

via 提供:蔵王町教育委員会
関ヶ原の戦いでは、勝者側で戦った又兵衛と敗者側の信繁。
敗者であった信繁は、父・昌幸とともに紀州(和歌山県)九度山に配流されることとなります。

真田徹さんは「(九度山は)それほど辛い生活ではなかった」としながらも、真田父子が国元に金銭を求めたことについては「大名暮らしが抜けなかったのでは」と、それまでの生活との違いを語られました。
この時期に父・昌幸に教えられた兵法が、大坂の陣へ向かう信繁に大きな影響を与えたそうです。武田信玄の側近だった昌幸の兵法ですから、信繁の自信にも繋がったのかもしれませんね。

そして、秀頼から大坂城への誘いが来た時には「かつて秀吉に官位をもらった恩義を感じていて、秀頼というより豊臣家に想いがあった。また、武将として面白いことをやってみたいと血が騒いだのでは」と考えていらっしゃいました。
提供:小栗さくら (16402)

会場の皆さんは、メモを取るなどとても熱心!
via 提供:小栗さくら
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小栗さくら

小栗さくら

中学生時代に司馬遼太郎氏の『燃えよ剣』を読んで以来、歴史に興味を持つ。 駒澤大学歴史学科卒業と同時に博物館学芸員資格を取得。 現在『歴史タレント』として、TVやCMに出演。また、イベント司会、講演会、コラム執筆と幅広く活躍中。 諏訪市公認キャラクター・諏訪姫の声優も務めている。 タレント活動と並行し「さくらゆき」というアーティスト名で歴史をテーマにした楽曲の発信、ライブ等を行っている『歴史系アーティスト』でもある。 公式

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