武士の象徴とファッションを知る「刀と槍の装具展」福岡市博物館
2018年12月21日 更新

武士の象徴とファッションを知る「刀と槍の装具展」福岡市博物館

武士の魂とされる「刀」、そして「一番槍」といわれる槍は、武士にとって大切なもの。実際に使用される際には、鞘や柄など様々な装具が付けられました。福岡市博物館で2018年12月26日(火)から2019年2月24日(日)まで開催する「福岡藩士伝来・刀と槍の装具展」では、同館収蔵の福岡藩士伝来の刀と槍から、その歴史と文化を紹介します。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

刀や槍の装具にも注目!武士の象徴とファッションの歴史

現在、日本刀の展示といえば、おもに刀身の鑑賞がメインとなりですが、本展では刀や槍の装具に注目。福岡市博物館が収蔵する福岡藩士の刀や槍の装具を中心に、当時の武家のしきたりや伝統、ファッションなどを歴史と文化とともに紹介します。
螺鈿柄籠槍・大身槍・薙刀

螺鈿柄籠槍・大身槍・薙刀

via 写真提供:福岡市博物館
徒歩や大人数での合戦が多かった室町から戦国時代。武士の刀は、太刀よりも短く、斬り合いに有利な打刀が広まりました。
江戸時代に入ると、両手で使う打刀の大小を帯びることが公的な身分の証に。その後の太平の世では、鞘や柄は漆工芸の粋をあつめ、付属する金具も金工師の芸術的な細工が施されるなど、ファッション的な要素が強くなりました。
一方で槍は、刀工が鍛えた穂先を木製の長柄に装着し、しかも鞘をかぶせて実用の武器「槍」になります。刀よりも武器としての実用品の比重が高い槍には、工芸的に派手な装具はありません。
それでも槍は、武士の家の武功や家柄を表すもので、高禄の武士は従者に槍を持たせて外出、鞘や柄は家の印でもありました。

本展では、黒田長政の筑前入国時から、優れた刀や鑓を藩士に供給してきた、信国派・石堂派の作品も合わせて展示。
刀や槍の装具の展示はもちろん、藩士の肖像に描かれた刀装具などからもその歴史や文化を紐解きます。

黒田家の名宝!圧切長谷部や日光一文字とあわせてチェック

国宝 刀 名物「圧切長谷部」(福岡市博物館蔵)

国宝 刀 名物「圧切長谷部」(福岡市博物館蔵)

企画展会期中には、「黒田家名宝展示」として2019年1月5日(土)~2月3日(日)の期間は「圧切長谷部」、2月5日(火)~3月3日(日)は「日光一文字」も展示されます。

こちらの刀剣を目当てに訪れる方にも、ぜひあわせてご覧いただきたい刀と槍の装具展。2019年秋開催の「侍展」の予習もかね、足を運んでみてはいかがでしょうか。
「福岡藩士伝来・刀と槍の装具展」
会期:2018年12月26日(水)~2019年2月24日(日)
場所:福岡市博物館 企画展示室1

「黒田家名宝展示」
・圧切長谷部 2019年1月5日(土)~2月3日(日)
・日光一文字 2019年2月5日(火)~3月3日(日)
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