伝説の井戸、龍潭寺…大河ドラマ『おんな城主 直虎』のゆかりの地、井伊谷を徹底紹介
2017年2月13日 更新

伝説の井戸、龍潭寺…大河ドラマ『おんな城主 直虎』のゆかりの地、井伊谷を徹底紹介

戦乱の世に翻弄される井伊家を描きながら、直虎と亀之丞(井伊直親)、鶴丸(小野政次)との三角関係や、直虎がつとめる龍潭寺の面々など、それぞれの見所も話題の大河ドラマ『おんな城主 直虎』。今回は、直虎が生涯を過ごした静岡県浜松市にある井伊谷を中心に、ゆかりの地を紹介します。

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始祖が生まれたという〝伝説の井戸〟

井伊共保出生の井戸

井伊共保出生の井戸

白壁の塀に囲まれた井伊家始祖・共保出生の井戸。
via 写真/楠戸伊緒里
子供時代が終わり、メインキャストのそろった『おんな城主 直虎』。身を隠していた亀之丞(直親)も戻り、男らしく成長した姿に、出家した身である次郎法師(直虎)、亀之丞の身を案じながら直虎を見守ってきた鶴丸(小野正次)と、井伊家の今後とともに3人の関係も見逃せません。

 そんな直虎たちが過ごしたといわれる井伊谷(静岡県浜松市北区引佐町井伊谷)は、浜松駅より車で1時間程度の場所にあります。井伊谷は清流と湧水に恵まれ、いつの頃からか「井の国」と呼ばれ、その水の清らかさをもって「井伊」という苗字が生まれ、その一族が地域に君臨しました。

 龍潭寺のすぐ前に、井伊家の始祖共保が生まれたという伝説の井戸があります。井伊家の家紋はこの井戸を象徴して井桁(いげた)と、その井戸の横にあった橘(たちばな)のふたつからなります。

『おんな城主 直虎』でも、よく登場するこの井戸。初回では、直虎たちと龍潭寺の南渓和尚が、「井戸のなかにいたご先祖さまはどうやって生きながらえたのか」という話で盛り上がっていましたね。

 始祖が生まれたというのはおそらく、龍潭寺とその周辺で語り継がれてきた伝説で、実際は田道間守を始祖とする三宅氏が、荘園管理の役人として井伊谷に住みつき、この井戸の傍に住んだことから「井端谷(いばたや)」を名乗り、その三代目の篤茂(あつしげ)の娘が、共保の母だとされています。

井伊家と龍潭寺の深い関係

龍潭寺

龍潭寺

via 写真/楠戸伊緒里
ドラマでは、一部のイケメンと猫で話題の龍潭寺。南渓和尚は龍潭寺の第二代住職で、龍潭寺の過去帳から養子であることが判明しています。

 龍潭寺は井伊家の菩提寺として現在まで法灯を守り継いでいますが、その起源は古く、奈良時代の行基(ぎょうき)にさかのぼります。架橋・築堤などの社会事業を行って民衆を教化し、また東大寺の大仏造営に尽力した行基が、諸国行脚の途中にこの地に立ち寄り、自ら造った地蔵菩薩を安置して天平五年(七三三) に建立されたとされ、当初、八幡地蔵院と呼ばれていました。
 
 それが井伊家の始祖、共保が寛治七年(一〇九三) に死に、地蔵院に葬られたことから、その法号をとって自浄院と改められました。ところが南北朝時代、宗良親王が井伊家の城を中心に戦い敗北した後、流浪し、元中二年(至徳二・一三八五) に、異説もありますが井伊谷で死に、自浄院に葬られました。そこで親王の法号である冷湛寺と呼ばれるとともに、自浄院の名も残り、一寺に二院が並立する形となりました。

人気上昇中、南渓和尚はどんな人物だったのか

この寺に、直虎の曽祖父である井伊直平は、臨済禅の奥義を究めた名僧・文叔瑞郁(京都妙心寺二十四世住持)を招聘して自浄院院主としました。この文叔に師事し、弟子となって修行したのが黙宗瑞淵で、その黙宗の弟子が、南渓となります。

 直平は天文元年(一五三二) に自浄院と冷湛寺を発展拡大させるため、文叔を名誉(勧請) 開山とし、弟子の黙宗を初代住持にして龍泰寺(りゅうたいじ)を創建。龍潭寺としての歴史はここにはじまります。

 南渓は若くして僧としての資質にすぐれていただけでなく、学識豊かで、兵法にも明るく、武勇にも通じていました。そこで直平は南渓を養子とし、龍泰寺を任せたのです。南渓は当然のことながら二代住持に就任しました。 
龍潭寺の直虎らが眠る墓

龍潭寺の直虎らが眠る墓

右より直虎の母、直虎、直親、直親の妻、直政。奥の建物は位牌などが安置された霊屋。
via 写真/楠戸伊緒里

直虎の菩提寺、妙雲寺

妙雲寺

妙雲寺

via 写真/楠戸伊緒里
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みのうち社

みのうち社

歴史好きなイラストレーター&ライター、デザイナー、編集者の3人組。 武将の城や偉人の史跡、神社仏閣、美術など、身近にあるものでも最大限に楽しめる「歴史エコ」な情報を発信していきたいと思います。 今後は、各種イベントや本の企画など、歴史にまつわる仕事をしていく予定です。よろしくお願いします! 公式

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