【酒乱じゃなければ…】薩摩の重鎮・黒田清隆の功績とゆかりの地
2018年8月23日 更新

【酒乱じゃなければ…】薩摩の重鎮・黒田清隆の功績とゆかりの地

薩摩藩出身の明治の重鎮といえば、黒田清隆を忘れてはいけません。第2代内閣総理大臣であり、北海道開拓の第一人者としても大きな功績を挙げた黒田。しかし一方で、酒乱という困った一面もありました。そのせいで、妻に関する良からぬ噂も…?今回はそんな黒田清隆にまつわるエピソードやゆかりの地をご紹介します。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

薩摩に生まれた黒田清隆

黒田清隆 (くろだ・きよたか/1840〜1900)

黒田清隆 (くろだ・きよたか/1840〜1900)

第2代内閣総理大臣にもなった黒田。
via 国立国会図書館デジタルコレクション
黒田清隆は、天保11(1840)年に薩摩藩の下級武士の家に生まれました、西郷の一回り年下となります。少年時代は薩摩藩の郷中教育の中で成長し、四方学舎で学びました。
時は安政年間、大老・井伊直弼と薩摩藩は激しく対立し、それが薩摩本国にも波及。多くの若者が将来を憂えて毎日のように激論を戦わせていました。

地元・鹿児島県にある四方学舎跡と「樺山、黒田、大いに語る」の像

黒田が学んだ四方学舎跡地には「四方学舎之跡」という石碑があります。ここでは、後に鹿児島の西郷隆盛像や初代忠犬ハチ公像を作った安藤照も学びました。
また、鹿児島市内には「時標」として鹿児島ゆかりの偉人の像が設置されており、そのうちのひとつが樺山資紀と黒田が語らう「樺山、黒田、大いに語る」という像です。時標は7つあるので、全部回ってみるのも面白いですね。
写真提供:鹿児島市 (23218)

via 写真提供:鹿児島市

幕末から明治維新、北海道開拓の第一人者に

示現流の名手に成長し、砲術も学んでいた黒田。一方、薩摩側の使者として西郷と桂小五郎の面会を実現させ、薩長同盟の締結の影で奔走しました。戊辰戦争にも従軍し、箱館戦争では榎本武揚に降伏勧告をすると同時に彼の助命嘆願を行います。これで2人は終生の友となりました。

戦後、黒田は北海道開拓に関わるようになります。そして欧米へ視察に赴いた際に、アメリカの農務長官だったホーレス・ケプロンを招聘しました。
ホーレス・ケプロン

ホーレス・ケプロン

「ケプロンの助言がなければ、北海道の発展はなかった」
やがて北海道開拓使の長官となった黒田は、莫大な予算を投入して北海道の基盤整備に取り掛かりました。開拓使仮学校を開校して技術者育成を奨励したり、サケ缶やビール工場を建設し、後に北海道が食の一大生産地となる基礎を築いたのです。

黒田清隆とケプロンの像が建てられた大通公園(北海道札幌市)

札幌の大通公園には、北海道100年を記念して作られた黒田の像があります。そばにはケプロンの像もあり、2人の功績を称えています。
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