三浦按針と徳川家康を大河ドラマに!ゆかりの地・横須賀市に聞いた誘致活動
2019年1月30日 更新

三浦按針と徳川家康を大河ドラマに!ゆかりの地・横須賀市に聞いた誘致活動

大河ドラマ誘致戦国時代といわれる昨今。その経済効果は数十億円ともいわれ、各自治体は地元の偉人を大河ドラマの主役にとPRしています。その中から今回は、ウィリアム・アダムズこと三浦按針と徳川家康を主役にした大河ドラマ化に向け活動している神奈川県横須賀市をピックアップ。家康に重用された英国人・按針とはどのような人物だったのか?初の外国人大河ドラマの主役になるかもしれない、そのドラマチックな生涯を、ゆかりの地の声とももにご紹介します。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

横須賀市ゆかりの偉人・三浦按針と徳川家康を大河ドラマに!

三浦按針こと、ウィリアム・アダムズをご存知でしょうか?

日本に来た最初の英国人といわれる三浦按針は、徳川家康に外交顧問として重用された人物です。
そんな按針の功績や魅力を広めるべく、家康と按針の大河ドラマ化に向け活動しているのが、ゆかりの地・神奈川県横須賀市。今回、その誘致活動について話を伺ってみました。

三浦按針と家康、そして横須賀市との関係

“青い目のサムライ”ウィリアム・アダムズこと三浦按針(...

“青い目のサムライ”ウィリアム・アダムズこと三浦按針(みうらあんじん)

via 提供:横須賀市
関ヶ原の戦いの半年前、1600年4月、アダムズが乗っていたオランダ船「リーフデ号」が日本に漂着。大坂城でアダムズを尋問したのが、当時五大老筆頭だった徳川家康でした。
英国のことや、貿易で親善関係を結ぼうとしていることなど臆せずに話すアダムズを家康は気に入り、その能力を買って外交顧問として重用します。

そして相州三浦郡逸見村(現在の神奈川県横須賀市逸見)に約250石の領地を与え、外国人にもかかわらず、将軍に直接謁見できる旗本身分の侍にしたのです。

アダムズは、三浦に領地を拝領したことから「三浦」の姓、仕事であった水先案内人を意味する「按針」を名前にした“三浦按針”と名乗り、日本初の外国人領主となりました。

なぜ今、三浦按針を大河ドラマに推しているのか?

提供:横須賀市 (26976)

via 提供:横須賀市
按針と家康の大河ドラマ化を推している背景について、横須賀市渉外部国際交流課の高澤さんは「按針は、砲術・天文学・造船術・航海術などを日本にもたらし、家康の世界観に影響を与えました。グローバル社会に生きる私たちが按針と家康の出会いから学べるものは数多くあると確信しています。家康はすでに大河ドラマで取り上げられていますが、按針とのつながりの中で新たな家康像も見えてくると思います。2020年は、按針の没後400年という節目の年。この機会に、按針の功績を改めて知ってほしい」と語ります。

実は按針、関ヶ原の戦いや大坂冬の陣などの戦いで、徳川方の勝利に少なからず貢献しているのです。彼が乗っていたリーフデ号に積んであった武器は、関ヶ原の戦いに使用され、大坂冬の陣で大坂城を打ち抜いた大砲は、按針が英国から調達したものでした。

また、日本初の洋式帆船を建造したり、按針が教えた諸外国の情報により、家康は偏った情報に惑わされることなく外交を行うことができたといわれています。

これらの功績をみてみると、家康と按針との関係性がどのようなものだったか、ドラマとして見てみたくなりますよね。
「東照大権現像」

「東照大権現像」

via 画像提供:久能山東照宮

按針ゆかりの4市による『ANJINプロジェクト』が大河ドラマ化に向け活動

横須賀市のほか、三浦按針にゆかりがある大分県臼杵市・静岡県伊東市・長崎県平戸市の3市は、平成25年に「ANJINプロジェクト連絡協議会」を設立し、按針の功績の顕彰と各市の魅力発信に取り組んでいます。

毎年開催されている『ANJINサミット』

平成30年10月によこすか芸術劇場で開催された「第5回...

平成30年10月によこすか芸術劇場で開催された「第5回ANJINサミット」の様子

via 提供:横須賀市
活動のひとつが、毎年1回開催される「ANJINサミット」です。横須賀市で開催された第5回目には、約1200人もの参加者が集まったそう。その注目度の高さが伺えますね。
当日は、元NHKアナウンサー・松平定知氏、徳川宗家18代当主・德川恒孝氏、按針の菩提寺である浄土寺の住職・逸見道郎氏によるトークセッションが行われ、家康と按針の関係を今に伝えるとともに、大河ドラマ化の署名を呼びかけました。

NHK要望活動には、横須賀ゆかりのあの人も参加

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