薩長同盟を締結!幕末維新の立役者・桂小五郎と幾松の献身
2018年3月7日 更新

薩長同盟を締結!幕末維新の立役者・桂小五郎と幾松の献身

西郷隆盛、大久保利通と並び維新三傑に数えられる長州藩士・桂小五郎。敬遠の仲だった長州藩と薩摩藩が手を結んだ「薩長同盟」により、時代は討幕へ突き進んでいくこととなります。維新の立役者ともいえる長州藩士・桂小五郎は、幕府からその命を狙われながらも行動を起こし、また妻となる幾松も命がけで支えました。動乱の時代を生きたふたりと、ゆかりの地を紹介します。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

「薩長同盟」の締結

長州藩邸があった京都ホテル前にある桂小五郎の像

長州藩邸があった京都ホテル前にある桂小五郎の像

via 撮影:ユカリノ編集部
桂小五郎は天保3年(1833)、長門国(山口県)で生まれました。実家である和田家は藩医の家系でしたが、7歳の頃に桂家の養子に入り、武士の身分となります。

ペリー来航後、海外事情を知るにつれ、日本の未来を案じるようになった桂は、長州藩内の意見を「尊王攘夷」にまとめようと奔走します。しかし、八月十八日の政変によって長州藩の権力が失墜すると、幕府を支持する勢力から命を狙われるようになるのです。

池田屋事件、禁門の変、第一次長州征伐などの数々の危機を乗り越え、慶応2年(1866)1月21日、坂本龍馬の仲介のもと、薩摩藩士・西郷隆盛と「薩長同盟」を締結します。その後は長州藩の代表的人物として薩長主導による新政府の成立に尽力しました。
「薩長同盟」が締結した小松帯刀邸跡(京都府京都市)

「薩長同盟」が締結した小松帯刀邸跡(京都府京都市)

慶応2年(1866)1月21日に締結された薩長同盟。会談が行なわれた小松帯刀邸は、平成28年(2016)に場所が確定しました。

幾松のおかげで死なずにすんだ!?

木戸松子(幾松)

木戸松子(幾松)

天保14年(1843)、現在の福井県にあたる若狭藩小浜で生まれた幾松。美人で頭が良く、芸事も上手だった幾松は、京都でも屈指の売れっ子芸妓でした。
命がけで維新を成し遂げた桂ですが、彼が死なずにすんだのは、のちに妻となる幾松のおかげだったともいわれています。

桂が幾松と出会ったのは、1861~1862年(文久元)頃。売れっ子芸者だった幾松に夢中になり、猛アプローチのすえ身請けします。

しかし常に幕府側から命を狙われ、運よく助かった池田屋事件では、滞在中だった幾松の家に新選組隊士が踏み込み、彼女が気丈にも近藤勇と渡り合い危機を脱したという話が伝えられています。
さらに禁門の変後には、橋の下に隠れていた桂のもとへ、幾松は何度も食事を運んだそう。また、出石(兵庫県)に逃れた桂を追って、同行者に裏切られながらも女の一人旅を続け、迎えにいったといいます。
「幾松」

「幾松」

幾松の部屋の見学は宿泊者のほか、期間限定で公開されています。
開催期間:12月〜4月
開催時間:午前10時〜午前11時、午後2時〜午後3時
※10名以上で事前予約が必要。
via 撮影:ユカリノ編集部
2人の思い出の地・長州藩控え屋敷の跡地は、現在「幾松」という料亭旅館になっています。
東に鴨川、西に高瀬川に面しており、幕府方や新選組が襲ってきても逃れられる造りになっていたとか。幾松の部屋には今も、抜け穴やのぞき穴、つり天井などが、当時に近い状態で保存されています。
見学は宿泊者のほか、条件があえば可能なので、ぜひチェックしてみてください。

身分差を乗り越えて結婚

桂小五郎(木戸孝允)

桂小五郎(木戸孝允)

明治維新後の木戸孝允。
ふたりの結婚には、武士と芸妓という当時の身分差がありましたが、幾松を長州藩士・岡部富太郎の養女とすることで、晴れて結婚することができました。この時すでに桂は木戸孝允に改名していたため、嫁いだ幾松は木戸松子という名になりました。

この結婚は、身分差を乗り越えた正式な結婚として初のケースともいわれています。またこの直前に、2人は城崎温泉に旅行もしており、龍馬とお龍よりも早い、日本初の新婚旅行という説もあるんです。

明治維新、新政府の重鎮となった彼のそばには、常に松子の姿があったそうです。命がけで自分を守ってくれた妻は、彼にとっても誇りだったのでしょう。そんなふたりの絆が感じられるゆかりの地へ、巡ってみてはいかがでしょうか?
京都霊山護国神社にある桂小五郎(木戸孝允)の墓

京都霊山護国神社にある桂小五郎(木戸孝允)の墓

境内には松子のほか、坂本龍馬や中岡慎太郎、高杉晋作など、幕末志士が数多く眠っています。
via 撮影:ユカリノ編集部
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