奈良、福岡、静岡?古代史最大の謎・卑弥呼の墓はどこにある?
2018年5月25日 更新

奈良、福岡、静岡?古代史最大の謎・卑弥呼の墓はどこにある?

日本古代史の謎のひとつ・邪馬台国の場所。それを決定づける証拠として注目されるのが、邪馬台国の女王・卑弥呼の墓です。奈良県にある纒向遺跡の箸墓古墳を筆頭に、今年3月に福岡県赤村で見つかった古墳らしき地形も話題になりました。さらに静岡県沼津市にあるという説も…この中に本物はある?

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

邪馬台国の位置を決定づける「卑弥呼の墓」

 (20088)

最有力候補の箸墓古墳(奈良県桜井市)。
邪馬台国はどこにあったのか・・・。
江戸時代にはじまったその論争は明治時代に本格的な盛り上がりを見せると、学者だけでなく一般の古代史ファンまで巻き込み、今も高い関心を集めています。
特に熱いバトルをくり広げているのが、九州説vs.畿内説。
その場所を決定づける証拠として注目を集めるのが、邪馬台国の女王・卑弥呼の墓です。
死去の際、多くの殉死者とともに巨大な墳丘に葬られたという彼女の墓はどこにあるのでしょうか?

ついに発見!?「卑弥呼の墓」(福岡県赤村)

「ついに卑弥呼の墓を発見か!」というニュースが飛び込んできたのは、今年3月のこと。
発見された場所は福岡県の東部に位置する赤村。
村の西端、平成筑豊鉄道と県道418号が南北に走る丘陵が、地元住民の間で「卑弥呼の墓」として注目されているとか・・・。
 (20087)

確かに前方後円墳に見えなくもない・・・。
地図から推定される丘陵の全長は、日本最大の前方後円墳「大仙陵(大山)古墳」(大阪府堺市)の墳丘長に迫る約450m。
さらに後円部に当たる部分は直径約150mと、『魏志倭人伝』に記された卑弥呼の墓の直径「径百余歩」とほぼ一致するとのこと。
また周辺では土器片が多数発見されていることから、地元では期待が高まっているそうですが、真偽は謎のままです。

最有力候補?「箸墓古墳」(奈良県桜井市)

平成21年(2009)、奈良県の纒向遺跡から大型建物の遺物が発見されたことで、その優位性が一気に高まった邪馬台国畿内説。
その中でも卑弥呼の墓といわれているのが同県の桜井市にある「箸墓古墳」です。
この古墳が卑弥呼の墓とされる有力な証拠は、『魏志倭人伝』との一致に加えその出土品にあります。
近年様々な年代測定法で土器などの年代を調査し直したところ、古墳が築造されたのは卑弥呼の死亡時期と重なる3世紀中頃だったことが判明し、研究者の間で注目されるようになりました。
箸墓古墳

箸墓古墳

右が前方部、左が後円部。
ただし現在のところ箸墓古墳は、第7代・孝霊天皇の皇女、倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)の墓として、宮内庁によって管理されています。
そのため研究者ですら自由に立ち入りできないことから、それ以上の調査を進めることができず、決定的な証拠はいまだ見つかっていないという状況です。

今後に注目!?「高尾山古墳」(静岡県沼津市)

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