2019年大河ドラマ「いだてん」ロケ地も!金栗四三ゆかりの地
2018年8月29日 更新

2019年大河ドラマ「いだてん」ロケ地も!金栗四三ゆかりの地

2019年の大河ドラマは、日本マラソンの父といわれる金栗四三を主人公にした「いだてん」です。日本人で初めてオリンピックに参加し、箱根駅伝の創設者としても知られる金栗四三。すでに撮影が始まり、放送に向け期待の高まる「いだてん」の舞台、金栗四三ゆかりの地をいち早くご紹介します。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

「マラソンの父」金栗四三とは?

「金栗四三:彼が登下校時に走った12㎞は『金栗四三ロー...

「金栗四三:彼が登下校時に走った12㎞は『金栗四三ロード』と呼ばれている」

via 写真提供:和水町
金栗四三は、明治24(1891)年8月20日、熊本県玉名郡春富村(現・和水町)に誕生しました。幼い頃はとてもひ弱だったそうです。父・信彦が43歳の時に生まれたため、「四三」と名付けられたのだそう。
しかし、高等小学校に入ると、学校までの往復12㎞を毎日走って登校するようになります。これが彼の「かけあし登校」で、マラソンをする上での基礎となったと本人も振り返っています。

金栗四三生家(熊本県和水町)

「金栗四三生家」

「金栗四三生家」

via 写真提供:和水町
四三の家は代々続く旧家で、築200年以上を経過した彼の生家が現存しています。ここには四三が勉強に使っていた「学校部屋」なる小さな部屋があります。
「学校部屋」

「学校部屋」

via 写真提供:和水町

日本人初のオリンピック選手に

 「四三の才能を見抜いた嘉納治五郎」

「四三の才能を見抜いた嘉納治五郎」

東京高等師範学校(筑波大学)に進学した四三は、マラソンの道へ進みます。
彼が注目されたのは、ストックホルム五輪の予選会に参加したときのことでした。当時の世界記録を27分も縮め、翌年の五輪に日本人で初めて参加することになったのです。

しかし、明治45(1912)年のストックホルム五輪は酷暑で、四三は途中で倒れて意識不明となってしまいます。近くの農家に助けられているうちに競技は終了し、四三はそのまま帰国したため失踪扱いとなってしまいました。

その後のベルリン五輪は戦争のため参加できず、アントワープ五輪、パリ五輪では成績がふるわず、やがて彼は第一線から退きます。

四三が礎を築いた「箱根駅伝」

しかし、彼は選手のうちから国内のマラソンの発展にも力を入れていました。
大正9(1920)年、彼の尽力によって開催された四大専門学校対抗駅伝競走は、現在の箱根駅伝となって続き、日本の長距離界に多くの選手を輩出することとなるのです。
お正月の名物となっている箱根駅伝の往路ゴール・復路スタ...

お正月の名物となっている箱根駅伝の往路ゴール・復路スタート地点

すぐ近くには箱根駅伝ミュージアムもあり、その歴史を学ぶこともできます。
箱根の芦ノ湖のすぐそばに、「東京箱根間往復大学駅伝競走往路ゴール」と刻まれた碑があります。裏側には「復路スタート」と刻まれ、今でも箱根駅伝開催時は多くのドラマが生まれる場所となっています。
30 件

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

ユカリノ編集部

ユカリノ編集部

全国各地の「ゆかりの」エピソードをほぼ毎日お届け。知ればもっと行きたくなる、歴史の聖地巡礼へご案内します! 公式

関連する記事 こんな記事も人気です♪

大河ドラマ「いだてん」ゆかりの品から見る金栗四三とは?金栗足袋や妻・スヤとの写真も

大河ドラマ「いだてん」ゆかりの品から見る金栗四三とは?金栗足袋や妻・スヤとの写真も

2019年のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」の主人公・金栗四三。マラソンの父といわれ、日本のスポーツ界への功績は偉大です。一方、中村勘九郎さんが演じる金栗が、大河ドラマでどのように描かれるのか、その人物像も気になるところです。金栗ゆかりの地・熊本県玉名市に残る彼のゆかりの品から、その人物像を探ってみました。
2019年大河ドラマ『いだてん』で注目!オリンピックの父・嘉納治五郎と講道館

2019年大河ドラマ『いだてん』で注目!オリンピックの父・嘉納治五郎と講道館

世界的なスポーツとなった柔道。その誕生に貢献した「柔道の父」嘉納治五郎は、日本のオリンピックへの参加を実現させたことから「オリンピックの父」とも呼ばれていました。2019年大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』では役所広司さんが演じ、主人公の金栗四三を見出した治五郎の功績と講道館を紹介します。
明智光秀の娘・細川ガラシャ(明智玉)の壮絶な人生とゆかりの地

明智光秀の娘・細川ガラシャ(明智玉)の壮絶な人生とゆかりの地

2020年大河ドラマ『麒麟がくる』の主人公・明智光秀の娘である玉こと細川ガラシャは、父に負けず劣らずの壮絶な人生を歩みました。父の謀反により、幸せな結婚生活から一転。幽閉生活まで経験した彼女の人生とゆかりの地、さらに8/4から熊本県立美術館で開催される展覧会「細川ガラシャ」の見どころをいち早くご紹介します。
政府軍VS薩摩軍 西南戦争最大の激戦地「田原坂」を歩いてみた

政府軍VS薩摩軍 西南戦争最大の激戦地「田原坂」を歩いてみた

「雨は降る降る 人馬はぬれる 越すに越されぬ田原坂 右手に血刀 左手に手綱 馬上ゆたかな美少年 山に屍 河に血流る 肥後の天地 秋さびし」 この歌は西南戦争の田原坂の激戦を歌った歌です。実は筆者の高祖父(祖父の祖父)も、薩摩軍の兵士として田原坂で戦いました。一度行ってみたいと思っていた田原坂。140年の時を超えて、玄孫にあたる筆者が実際に歩いてみました。
「人斬り」半次郎は真実?最後まで西郷と歩んだ桐野利秋ゆかりの地【小栗さくらがゆく!幕末維新のみち:第22回】

「人斬り」半次郎は真実?最後まで西郷と歩んだ桐野利秋ゆかりの地【小栗さくらがゆく!幕末維新のみち:第22回】

歴史タレント・小栗さくらが、幕末維新ゆかりの場所を旅する連載。第22回は、中村半次郎こと桐野利秋(きりの・としあき)ゆかりの地。西郷の側近として西南戦争で戦い、「人斬り半次郎」という名でも有名な桐野。しかし本当に“人斬り”と恐れられるような人物だったのか?桐野が生まれ、最後の戦いをした鹿児島の史跡とともに、その人生を追ってみました。
幕府にも新政府にも重要視された男・横井小楠ゆかりの地

幕府にも新政府にも重要視された男・横井小楠ゆかりの地

幕末から明治維新にかけ、各藩から優れた人材が登場しました。横井小楠もその一人。熊本藩出身の彼は福井藩で力を認められ、ついには新政府の参与にまでなりました。彼がどんな考えを持ち、多くの志士や幕府重鎮を動かしてきたのか、ゆかりの地と共にご紹介します。
戦国に生きた細川ガラシャ、父・明智光秀の実像に迫る「細川ガラシャ展」

戦国に生きた細川ガラシャ、父・明智光秀の実像に迫る「細川ガラシャ展」

細川家ゆかりの名品が展示されている永青文庫展示室。その開設10周年を記念し、熊本県立美術館で好評開催中の特別展「細川ガラシャ」。なぜガラシャは今も人々を惹きつけてやまないのか?戦国の乱世を生きた彼女の実像に迫る本展には、父・明智光秀に関する新史料や「本能寺の変」関連文書、夫・細川忠興の愛刀「歌仙兼定」など話題の品が勢ぞろい。注目の特別展の模様をレポートします。
西南戦争の跡も残る薩摩藩島津家の本城「鹿児島城」【月刊 日本の城】

西南戦争の跡も残る薩摩藩島津家の本城「鹿児島城」【月刊 日本の城】

webサイト「日本の城写真集」の管理人・けいすけが、日本の名城の見どころ、撮りどころを徹底的に紹介する連載「月刊 日本の城」。第12回は鹿児島城をご紹介します。島津家が関ケ原合戦直後に薩摩藩の支配拠点として築いた鹿児島城。その見どころを写真を中心に紹介していきます。
幕末屈指の愛犬家!西郷隆盛と13匹の愛犬たち

幕末屈指の愛犬家!西郷隆盛と13匹の愛犬たち

上野公園の西郷隆盛の銅像が犬を連れているのは有名ですよね。愛犬のうちの1匹・ツンという雌犬であるという説もありますが、銅像になっているのは雄犬だとか。とはいえ、西郷がとても愛犬家であったことは事実です。今回は、西郷が飼っていた犬たちとそれらにまつわるエピソードが残るゆかりの地・指宿の鰻温泉をご紹介します。
戦場で食べれば戦闘能力アップ!?加藤清正と陣中の馬肉鍋【偉人が愛した肉料理:第4回】

戦場で食べれば戦闘能力アップ!?加藤清正と陣中の馬肉鍋【偉人が愛した肉料理:第4回】

毎月29日の「肉の日」にちなみ、食文化史研究家の永山久夫さんが偉人が愛した肉料理を紹介する連載。第4回は加藤清正が広めたといわれる『馬肉』です。戦国時代、戦場でも食べられたという馬肉。今も熊本名物として愛される馬肉料理とその栄養についてご紹介します。