戊辰戦争終結の地・函館に残る榎本武揚や土方歳三…旧幕府軍ゆかりの地【小栗さくらがゆく!幕末維新のみち:第16回】
2018年7月27日 更新

戊辰戦争終結の地・函館に残る榎本武揚や土方歳三…旧幕府軍ゆかりの地【小栗さくらがゆく!幕末維新のみち:第16回】

歴史タレント・小栗さくらが、幕末維新ゆかりの場所を旅する連載。第16回は、戊辰戦争最後の地・函館にある、榎本武揚や土方歳三たち旧幕府軍ゆかりの地をご紹介します。2019年は箱館戦争終結、そして土方歳三没後150年の年。改めてその最期の舞台を巡ってみてください。

小栗さくら小栗さくら

最後の交渉の地、亀田八幡宮

亀田八幡宮

亀田八幡宮

via 提供:小栗さくら
5月18日の五稜郭開城の前日、榎本武揚ら脱走軍側と、黒田清隆ら新政府側がこの地で最後の協議を行いました。今は静かな神社ですが、実は歴史の大きな舞台だったのですね。
箱館戦争降伏式の地碑と旧拝殿

箱館戦争降伏式の地碑と旧拝殿

現拝殿の右手前にある神輿殿。これが旧拝殿で、榎本たちが協議をした場所でした。建物には箱館戦争の時の弾痕が残っています。

協議の数日前には降伏勧告を拒否し、自決も考えていたという榎本。そして戦後、榎本のために剃髪して助命嘆願をする黒田。
ここで一体どんな会話があったのか想像が膨らみます。
via 提供:小栗さくら

旧幕府軍弔いの地「碧血碑」

五稜郭タワーからの函館山

五稜郭タワーからの函館山

via 提供:小栗さくら
さまざまな史跡を巡った後にこそ行ってほしい場所があります。それは函館山のふもとにある「碧血碑(へっけつひ)」です。恐らくここは、旧幕府軍が好きな方々が一番胸にくる場所ではないでしょうか。
碧血碑

碧血碑

碑の名は、「義に殉じた武士の血は三年たつと碧色になる」という中国の故事から。
via 提供:小栗さくら
旧幕府軍の遺体は、侠客の柳川熊吉によって埋葬されました。柳川は打首覚悟で、函館山に土地を買い、埋葬したといいます。
そして7回忌にあたる明治8年(1875)、旧幕府軍のメンバー榎本武揚や大鳥圭介らの協賛によって「碧血碑」が建てられました。ここには土方歳三ら旧幕府軍戦没者、約800名が供養されています。
訪れるときには、傍らにある柳川熊吉の碑もお忘れなく。

函館山に行くなら…「五島軒」

五島軒ディナーメニュー

五島軒ディナーメニュー

via 提供:小栗さくら
函館山周辺に行くなら、一度は食べたい「五島軒(ごとうけん)」。北海道の食材はどれも美味しいですが、コーンスープやグラタンはミルクが濃厚で、それだけでも大満足しちゃうほど。
創業140年の歴史を誇る老舗で旅の疲れを癒やしてくださいね。

モダンに囲まれた中の歴史

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小栗さくら

小栗さくら

中学生時代に司馬遼太郎氏の『燃えよ剣』を読んで以来、歴史に興味を持つ。 駒澤大学歴史学科卒業と同時に博物館学芸員資格を取得。 現在『歴史タレント』として、TVやCMに出演。また、イベント司会、講演会、コラム執筆と幅広く活躍中。 諏訪市公認キャラクター・諏訪姫の声優も務めている。 タレント活動と並行し「さくらゆき」というアーティスト名で歴史をテーマにした楽曲の発信、ライブ等を行っている『歴史系アーティスト』でもある。 公式

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