大河ドラマで注目度アップ!山形に残る直江兼続の足跡
2016年12月19日 更新

大河ドラマで注目度アップ!山形に残る直江兼続の足跡

2009年のNHK大河ドラマ『天地人』では主人公として妻夫木聡さんが演じ話題になり、2016年の『真田丸』ですっかり人気が定着した直江兼続。上杉家の家老として活躍した兼続ゆかりの地をご紹介します。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

今回ご紹介する直江兼続ゆかりの地はこちら

・長谷堂城(山形県山形市)
・直江堤公園(山形県米沢市)
・上杉神社稽照殿(山形県米沢市)
・前田慶次供養塔 堂森善光寺(山形県米沢市)
・春日山林泉寺(山形県米沢市)

慶長出羽合戦で最上軍と対峙した古戦場・長谷堂城

長谷堂合戦の跡地

長谷堂合戦の跡地

山形市中心部から南西8キロほどの位置にある長谷堂城跡は、兼続が最上義光と対峙した古戦場です。
1600(慶長5)年の関ヶ原の戦いにおいて、上杉討伐の軍を反転させた家康を景勝は追撃せず、東北における東軍の中心人物の一人であった最上義光に狙いを定めました。この最上討伐軍の総大将が兼続でした。
米沢を進発した兼続は、山形城防衛の最後の砦である長谷堂城に攻めかかります。一方、義光側も城兵が頑強に抵抗し、膠着状態に陥る中、関ヶ原の戦いにおける西軍・三成の敗報が届いたのです。
長谷堂合戦図屏風

長谷堂合戦図屏風

退却する直江兼続を追撃する最上義光。
via 『長谷堂合戦図屏風』左隻。山形県山形市最上義光歴史観所蔵。
立場が逆転し、退却せざるを得ない兼続に義光は追撃をかけました。この時、兼続は殿を務め、危険な撤退戦を凌ぎきったのです。
この兼続と義光の一連の戦いは「北の関ヶ原」とも称され、両者の激戦を今に伝えています。

兼続が作った米沢藩発展の礎・直江石堤

直江石堤(直江堤公園)

直江石堤(直江堤公園)

景勝は関ヶ原の戦い以後、会津120万石から米沢30万石に移封されました。しかしそれでも、家臣を整理解雇することはなかったそうです。
これは一見美談ですが、内実は財政的にかなり厳しくなります。このため、兼続は米沢城下を流れる松川の治水工事を行いました。この工事は兼続自らが指揮を執り、長大な堤の総延長は10キロに及びます。
今では直江堤公園として憩いの場になっている公園に、当時の工法である野面積で築かれた堤の一部が保存されています。
直江石提

直江石提

公園の散歩コースには兼続の偉業を紹介する石碑が点在しており、兼続の生涯を知ることができますよ。この堤により水害の心配がなくなった米沢は、新田開発に力を入れることができるようになりました。兼続が作った堤が、米沢藩発展の礎になったと言えるでしょう。

あの有名な「愛」の甲冑も展示!上杉神社の宝物殿・稽照殿

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