日本の冬の風物詩!和歌山で一大産業となった徳川頼宣ゆかりの紀州みかん
2016年11月26日 更新

日本の冬の風物詩!和歌山で一大産業となった徳川頼宣ゆかりの紀州みかん

日本の冬に欠かせないのが「みかん」ですよね。その歴史をたどっていくと、意外な人物が関わっていたようです。

ユカリノ編集部ユカリノ編集部

冬といえばやっぱり「みかん」!その歴史とは?

日本の冬の風物詩とも言えるみかん。

日本の冬の風物詩とも言えるみかん。

11月3日と12月3日は、「いいみっか(ん)」の語呂合わせで『みかんの日』だそうです。みかんは古くは「みっかん(蜜柑)」と呼ばれていました。その歴史とエピソードをご紹介します。

日本における食用「みかん」の歴史は12世紀から

日本で最も古く記述が残っている柑橘類は「橘」。
その後大陸から金柑や柑子が輸入されますが、食用ではなく主に薬として用いられていました。

食用のみかんが日本にもたらされたのは、12~13世紀のこと。
肥後国(現在の熊本県)に伝わり、朝廷への献上物にもなりました。これが、現在の紀州みかんの先祖です。

紀州みかんと呼ばれるようになったのは、江戸時代に入ってからのこと。徳川家康の息子・徳川頼宣が関わっています。

徳川頼宣が広めた紀州みかん

徳川家康の十男で、紀州徳川家の祖「徳川頼宜」

徳川家康の十男で、紀州徳川家の祖「徳川頼宜」

紀州では15世紀頃からみかん栽培が細々と行われていましたが、和歌山藩主になった頼宣は紀州のみかんの味の良さに感激。
そこで紀州の一大産業としてみかん栽培を促進させ、特に江戸への出荷に力を入れました。

百万人都市へと成長する江戸でのみかん需要は多く、味の良い紀州みかんは特に人気を獲得しました。一時期は、15kgあたり1両で取引されたほど。1両はおよそ、1人が1年で食べるお米に相当する価値。江戸での紀州みかんは、人気の高さから高級品になったようです。
ちなみに、現存する日本最古の紀州みかんの木は、1157年(保元2年)に移植された樹齢800年を超える「尾崎小ミカン先祖木」だそう。大分県津久見市にあり、天然記念物に指定されています。
尾崎小みかん先祖木

尾崎小みかん先祖木

静岡に伝わるみかんの起源は家康?

また、静岡地方に伝わるみかんの起源は、江戸時代初期に家康が駿府城に隠居した際、紀州から献上された木だそう。現在も駿府城(駿府城公園)に「家康公お手植えのみかんの木」として残っています。
家康公手植えの蜜柑

家康公手植えの蜜柑

駿府城公園の家康公像の近くにあります。
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